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「閑人パン工房」土を焼かずにパンを焼く

北窗閑人 竹端 章
月見団子ではない!
月見団子ではない!
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パン党がごはん党を上回ったらしい。
朝食での統計だと思うが。
拙宅の1km四方にパン屋が6,7軒はあるだろうか。
激戦を想像するが店をたたむところはまだない。
パン党ではない閑人だが
それでも朝食にはパンのことが多い。
2,3日もすればごはんに味噌汁が食べたくなり
ずっとパンでも平気な家人とは別に
ひとりでごはんを食べることもしばしば。
以前はパンをよく焼いたが
ここ数年さっぱり焼かなくなっていた。
陶芸窯でパンを焼けば
きっとうまいパンが焼けるにちがいない。
火力、熱量、遠赤の強さも
家庭用のオーブンとは桁違い。
うまく焼けない訳がない。
ということで今回、パンの初窯、と相成った。

粉と水と塩の最もシンプルな生地で
小さな丸パン、少し大きな田舎パン、
それと山食を焼いてみた。
勘が戻らず少々発酵不足気味だが焼きはバッチリ。
香り、焼色、風味、共に満足。
特に山食を窯から出した時の
パリパリ音が応えられない。
焼きたてにバターが実にうまい。
「焼きたては何だって美味しい!問題は冷めた時にどうかよ?」
家人は相変わらず手厳しい。
確かにパン焼きの師匠ではあるが
この窯で追い抜く日は近い。
最近のパンのトレンドと言えば、
口をそろえて天然酵母、無添加、無漂白。
ホントに美味いの?

陶芸窯はGood Oven!
陶芸窯はGood Oven!
焼きたてをバターで
焼きたてをバターで
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パンだけではなく食品全てに蔓延する
過剰なまでの安全志向に少々うんざり。
無頓着に何でもかでも自分の口に
放り込むのもどうかとは思うが、
添加物なしの食生活が今、
果たして出来るかどうか?
キャッチフレーズに嘘偽りは無いと信じたいが、
それよりまず自分の舌を信じて
美味しいものは安全で美味しいのです。
話を戻すと今回、パンの材料は
簡単に手に入るものばかり。
粉はスーパーで売っているカメリア、
インスタントのドライイースト、
後は美味しいパンを焼こうという熱意次第。
美味しければいいのだ!

しかしこの窯は予熱にかなりの時間を要するため
閑な御仁にしか向かないようで!



竹端 章 HP「陶工房 酔侯廬」
http://www1.kcn.ne.jp/~takebata/


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