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壺中天有り

北窗閑人 竹端 章
竹田尚堂「一壺天」
竹田尚堂「一壺天」


その昔、費長房なる男が
薬売りの老翁に誘われ壺の中に入り、
おおいに別世界を楽しんだという。
この故事から「一壺天」とは一つの小天地、別世界、
酒を飲んで俗世を忘れる楽しみをいうようになった。

このテーマをいただいたのは
閑人が敬愛する竹田尚堂氏である。
氏は家人の書の師匠であり、高潔さと見識、
その人格において稀有な書家といえる。
その書風は実に何気なく、品格があり、
自然な豊かさと力強さにあふれている。
閑人の未熟なやきものに
是非とも先生の書のパワーをと、
生意気にも二人展をお願いに上がったのは半年前。
快く引き受けてくださり実現の運びとなった。

書が入ったやきものはややもすると
変に力が入り意味深長になりがちだ。
勿体ぶった押し付けがましさが鼻につき、
厭味なものが多い。
書のもつイメージのひろがりが
やきものと限りなく融けあうこと。
酒器や花器、日常に使える器などに
今までにはない新しい陶と書の世界を目指した。
少しは「一壺天」に近づけたか?

ご高覧いただければ幸いである。

*** ギャラリー ***
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青磁染付瓦当紋中鉢 粉引染付近代詩文注器 灰釉漢詩文酒注
青磁染付瓦当紋中鉢 粉引染付近代詩文注器 灰釉漢詩文酒注
 
灰釉蝋抜李白詩文花器 灰釉倖酒注 阿吽染付大鉢
灰釉蝋抜李白詩文花器 灰釉倖酒注 阿吽染付大鉢
 
灰釉蝋抜古文花器 刷毛瓦当紋皿 寿山福海粉引扁壺
灰釉蝋抜古文花器 刷毛瓦当紋皿 寿山福海粉引扁壺
 
黒陶象嵌古文書道具 染付花字文手塩皿 百酔酒盃
黒陶象嵌古文書道具 染付花字文手塩皿 百酔酒盃
 
炭化焼締金文華花器 冬の虹花器 灰釉蝋抜漢字文酒注
炭化焼締金文華花器 冬の虹花器 灰釉蝋抜漢字文酒注

実物は「ぎゃらりー西利」にて是非ご覧下さい。


竹端 章 HP「陶工房 酔侯廬」
http://www1.kcn.ne.jp/~takebata/


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2003年1月 第1回「スローライフ讃歌」草木盆栽のすすめ
2003年2月 第2回「やきもの三昧」生活陶芸のすすめ
2003年3月 第3回「壺中天有り」陶と書の出会い
2003年4月 第4回 二人展後談「気は使い手が入れる」
2003年5月 第5回「有酒人生何不楽」芋焼酎を味わう
2003年6月 第6回「古物礼讃」小さな古時計
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2003年9月 第9回「閑人料理」夏の一汁一菜
2003年10月 第10回「閑人パン工房」土を焼かずにパンを焼く
2003年11月 第11回「用の器」無口な片口をつくる
2003年12月 第12回 閑人から陶人へ「秋の暮道はだんだん細くなり」
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