奮闘記 in KOLKATA




インドの牛肉って?
イスラム教徒(ムスリム)の大事なお祭り「犠牲祭」については、前年の奮闘記(67)でも紹介した。
神への感謝のしるしに“いけにえ = ヤギや牛の肉 = ”を捧げて祈り、
家族・親戚一同で分け合い、貧しい人々にも配るという習慣である。
今年は11月6日から8日までの三日間がそのお祭りであった。
ムスリムの男性と結婚して
今はコルカタに住む日本人のSayakaさんから6日にメールをいただき、
「明日、ヤギか牛を殺して祀るお祭りなので、よければ肉をお裾分けしたい」とのご親切。
少し迷ったものの、コルカタでは滅多に料理できない牛肉に挑戦しようと思い、
取りに寄せていただくと返事。


Sayakaさんのご主人の姪御さんたち

翌夕方、丁度グプタ家にステイしていたマキコさんを誘い彼女の家に伺った。
すぐ近くのご主人の実家で肉をさばいているからと、そちらへ案内してもらう。
お姑さんや、ご主人の兄弟家族が大量の肉を分けているところだった。
Sayakaさんのご主人が牛肉1頭、実家でヤギ3頭買ったというから、半端でない量である。
これらの三分の一は家族親戚で、さらに三分の一は友人たちに、
残る三分の一は貧しい人たちに分けるのだという。


処理された牛肉の山、これでもごく一部

私のために牛肉2kgを用意してくれていた。
そして昼食時に用意したというマトン料理(インドではヤギを使う)と
カレー味の牛肉を勧められた。どちらもスパイスたっぷりで臭みはあまりない。
時間はかけてもいたってシンプルな料理のようではある。
インド人の8割が牛を神聖視するヒンドゥー教徒だから、
ムスリム居住区域でないと牛肉は手に入らない。
そして食味も大分粗っぽいと聞いていた。
気さくにもてなしていただいた方達にお礼をいい、
さあどう調理したものかと思いめぐらしながら部屋に戻った。
翌日、とりあえず大きめの塊りを小さく切って、三分の一は冷凍庫へ。
この段階でやはり独特の匂いがあると分かり、本番は翌日にすることに。

まずは@とAを完成
@ 赤ワイン煮《玉ねぎ、人参、トマト、ニンニク、赤ワイン、コンソメ顆粒》
A 醤油味の角煮《玉ねぎ、ニンニク、生姜、醤油、蜂蜜》
B ビール煮

調理法の大きな違いは、@は塩・胡椒した牛肉に小麦粉をまぶして、
オリーブ油で炒めてから圧力鍋で約20分煮込んだのに対し、
Aはさっと下ゆでしてアクを取ってから煮込んだこと。
マキコさんの試食では、どうもAが正解だった。
赤ワイン煮は、牛肉を赤ワインに一晩浸けておいてから調理すべきだった。
何となく臭みが残っている感じ。自分は味見する程度で満腹。

翌日、フランス人ブラザーと韓国人ボランティアに
「牛肉料理を試食してくれない?」と声をかけた。
フランス人は赤ワイン煮を、韓国人は醤油煮を選んだ。
次の日、パックに入れて持参し、
カリガートにある電子レンジでチンしてから持ち帰ってもらった。
どちらも「本格的だね、美味しかった」と喜んでくれたが、
よくない評価はしにくいものだもの。反省点は覚えておかなくては。
そして残るビール煮はレベルアップしなくては。

調理のあいだは換気扇を回し、キランママには一切言わなかった。
感づいていたかな。
あたたかなお裾分けをしていただいたカーンさんご夫妻と一族の皆様に感謝!



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