奮闘記 in KOLKATA




新マハラジャ層?
とてつもない大金持ちがインドにもたくさん居るそうだが、
その中でも桁違いの贅沢三昧ぶりで昨年末に
各メディアでとりあげられたのが、アルバニ氏。
インド最大の民間石油精製・化学のReliance Industriesを率いて、
総資産額は270億ドル(約2兆3000億円)とか、
フォーブス誌の世界の長者番付でも4位にランクされている。
話題になったのは彼がムンバイに建てた自宅のスケールである。
27階建て、高さ174メートル、10億ドル(840億円)以上をかけた豪邸には
ダンスホール、映画館、プール、図書館、寺院などなどあり、
住むのは家族5人に管理のスタッフ600人だと。
都市人口約1800万人の50%はスラムに住むと言われるムンバイ、
アルバニ氏の豪邸の近くにもスラム街があるというから、
まさにインドの大都市の象徴的な貧富共生の風景である。
シン首相は、「インドの現状は国民の富裕層には追い風となっている。
経済成長の成果を全体に行き渡らせるためにも、
富裕層による顕著な消費活動は控えるべき」と、
貧富拡大を憂えて度々訴えてきたが(AFP)、
マハラジャ憧憬意識は生来のもののようだから、馬耳東風というところか。



“Governmentだからねぇー”
マハラジャはどうも別世界の人に思えても、
身近で怠惰をむさぼる輩には全くうんざりだ。
またまた思い知った公務員のあきれた仕事ぶり。
まずは外国人登録事務所。立派な建物に広い部屋、
受付開始時刻はあってなし、並んだ机に座り始めた担当官数人のうち
事務を始めたのは一人のみ、その他は所在なげ。
登録手続きが遅れた私自身のうっかりゆえ覚悟はしていたものの、
提出書類を持って3ヶ所を行き来させられ、
何人もが無意味に同じ尋問(?)を繰り返して増える書類の束、
ようやく目途がついたのが9時間後、
「どうにかならないのかあの仕事の仕組み」と絶望感にひしゃげながら帰途につく。

もう一件、中央郵便局の対応。
スピード便EMSで日本から送ってもらった荷物が
通常2週間以内で着く筈なのに2ヶ月経っても届かず、
発送コードを調べてから本局にいざ出陣。
必要事項を入出力したものを見せながらどの窓口に行くべきか尋ねるも、
6ヶ所たらい回しにされて結局は別の建物へ行けと。
尋ね尋ねてたどり着いたのがForeign Post Office、
本局到着からすで1時間半経っていた。
3ヶ所ある受付窓口で対応していたのは一ヶ所だけ。
男性が4人並んで待っていたが、
カウンター内の男性の手元は止まったまま。
他に男女10名ほど机に座っているが、チャイを飲んでいたり、
雑談に興じているふうで、書類に向かっているのは2人だけ。
とりわけ目につくのは窓際に座るサリーのご夫人2人。
水のボトルだけが机にありご歓談は延々続く様子。
縁故とやらで、仕事はなくとも
ポストだけ与えられる公務員が山ほど居ると聞かされていたのを思い出す。
思わず私は言った。
「どうして?誰も働いていないではないか!」
すると待っていた男性曰く
「検品の決裁を出す担当官が上司に呼ばれているんだ、何せGovernmentだからね」
あきらめなのか、達観しているのか、いらつく私はまだまだ修行が足りないのか。
約2時間後にやっと要件は伝える。
探し始めたので待つこと30分、まだ届いていないと言う。
「そんな筈はない、インド国内に届いているのは日本側で確認してくれた」
もう一度発送コードを聞くので、
「渡したではないか」と答える。
大きな字で出力してある紙から、
なぜか転記して別の担当に探すよう指示したらしく、数字が間違っていた。
そして又30分後、奥の倉庫から荷物を持って現れ、段ボールを開け始めた。
すぐに受け取れるのかと思いきや、検品手続きを済ませて配達するからと。
マネージャーらしき担当官に聞いた。
「どうして2ヶ月も放置されるのか聞きたい!」
「まぁーまぁー」と笑って答えるのみ。
他の待ち人が笑顔で「荷物が出てきてハッピーか?」
「ただ疲れただけ」と苦笑。
結局一日がかりで到着を確認できた次第だが、在住が長い日本人に聞くと
「どんな簡単な手続きでも私は3日間みています」と。とほー。
仕事に必要な人員の数倍が、ほとんど労せずして安定賃金を得ているのだろう。
“少数精鋭、誠実、勤勉”という言葉は、公務員の辞書にはない?



路上の仕事人
気を取り直して、コツコツわずかな日銭を稼ぐ仕事人を写真で紹介しよう。
この格差社会で、相応に必要な存在の人達である。
アイロンがけをのぞいて、ごひいき筋も底辺の人が多いだろうが。



散髪屋さん
顔そり込みで10Rs.(20円)〜。シェイバーを使い回しするから、
感染症が怖い人にはおすすめできない。



耳そうじ屋さん
一回で3Rs.から。この技術は試してみたいが……。



アイロンがけ屋さん
ズボン一枚で3Rs.。石炭で熱くした重い鉄アイロンを直接布にあてるが、焦がさない。



靴・草履・鞄修理人
鼻緒修理で3Rs.〜、よくお世話になっています。



野菜売り
日常使いの露天商、値段と鮮度の見極めが大事。そして馴染みになること。




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