奮闘記 in KOLKATA


エコアートの創造性
毎年ぼやきたくなるこの季節、
ドゥルガ・プジャの5日間(9/28〜)の喧騒ぶりや、
商業主義がまかり通る大いなる浪費(?)に疑問を抱いても、
現実はエスカレートするばかりだから半ばあきらめ気味。
市内数百か所のパンダル(仮設神殿)の人気情報を伝え聞いては
夜を徹して巡る人々のタフネスは、いつもの怠惰さとは縁遠い。
辺りかまわずゴミを捨てるのは同じだけれど。
私は近場のお気に入りで、インドのモダンアートの凄さを見せつけられた。
伝承の技と職人たちが造る古典のパンダル、
華美さで圧倒する意匠美が大半の中で、
若き(?) artistたちが表現の場を与えられたパンダルは訴える力がある。
毎年ユニークな創作で見る人を魅了する近くのShibmandirクラブは、
今年はバナナの樹皮を用いた作品群で神殿を飾っていた。
バナナの葉っぱの皿は当たり前に目にするが、樹皮をここまで使いこなすとは。
デザイン力もさることながら、それを形に仕上げる技はやはり凄い。
枯れた色合いと素朴な質感が誠に私好みであった。
SONYなどの大企業が協賛金を出している表示も。
そしてどんなにいい作品も、毎年壊しては(あるいは川に流しては)
創りかえるという繰り返しなのである。


バナナの樹皮を素材テーマにしたShibmandirのパンダル

藁を使った大きな巣の中にドゥルガ神が


雨少なめのまま乾期へ
雨不足は当然農作物の出来に影響する。
インドは世界2位の粗糖生産国、それが不作となると国際価格をも引き上げる。
コメの作付けも悪いとなると、就労人口の6割が農業に従事しているという
農業大国(IT大国は表向き)にとって、つまり貧しき農民にとっては痛手である。
自然は常に貧しい人々に試練を与える。
これから3月頃まで全くと言っていいほど雨なしだ。
フーグリー川の支流添いにあるKali寺院のガート(沐浴場)も
水かさが減りますます“どぶ川”の様相となるのだが、
巡礼者は有難くその水に入り、聖なる水を持ち帰り家の神さまに供える。
乾期に入るこの季節、何故かデング熱がボランティアの間で流行る。
ウィルスを媒介する熱帯シマ蚊が増えるのだろうか。
そしてニルマル・ヒルダイでは
恐ろしい数のウジ虫が棲みついた傷で運び込まれる患者さんが増えたりする。
女性病棟では3日連続、頭の腐った傷が“うじ虫”の棲みかとなった新患が続いた。
夏の暑さ・雨期の不衛生で小さな傷を化膿させてしまったのだろうが、
「どうしてこうなるまで放っておかれたのだろう」と
いつもため息が出てしまう。
貧しく、汚く、腐った傷口丸出しの人など、
どこの病院も受け付けてくれないのも事実なのだが。
我々も、乾いた埃っぽい空気にたいてい喉を痛めるのだが、
私はニルマル・ヒルダイに週2回ボランティアで来るドクターが
処方してくれた薬を5日間飲んで今年はまずまず快調、感謝感謝!
その薬をネットで確認すると、呼吸器系の細菌感染症に効くものらしく、
やっぱり“インドでの症状にはインドの薬”を再確認。
空気は乾くけれど、心は乾くことなく潤ってますように!
Love & Smile!


水少なくドブ川状態のKalighatの沐浴場、対岸はスラム

沐浴場への道の真ん中で爆睡する野ら犬


▲このページのTOPへ