誰が名づけた、「醜い暑さ」

炎熱、埃、人と車の洪水、騒音、排気ガス、ゴミ臭‥‥夏の街は息苦しい。
エアコンの効いたショッピング・モールは、束の間のオアシスにはなるが、
外に出れば「あれは幻影だったのだ」とすぐにリセット。
ボランティア・ワークのあいだは流れる汗も気にならないのに、
街なかでの不快指数は感じ方が違う。
部屋に飾っていたキャンドルスタンドの蝋燭が、暑さで折れ下がっている。
My冷蔵庫とパソコンからの熱が室温を上げている。
天井のファンはまるで温風器だが、無いよりはマシ。
それさえ停電で止まれば“忍”あるのみ。シャワーは自動温水。
刺す小さな蟻の来襲が又始まり、果物の汁一滴も拭き取りを怠れない。
水ばかり飲んで、食事はマンゴーやグアバ、ヨーグルトで済ませ、
石の床に寝て、ナイティぐっしょりで2時間おきに眼が覚め、
‥‥あぁー、それでも私は夏がいい。
まとわりつくようなこの暑さと付き合っていければ、
大抵のことは耐えられるかもしれないと。
暑中の“快”や“笑”を心して見つけながら、
いささか自虐的に酷暑をやり過ごす。
予報では、5月に入ると体感45℃の日々が続くらしい。
d醜くても、目をそむけるわけにはいかない。


これは何? ゴミ箱なるものにお目にかかったことがない街で見つけた秀作。
使い勝手は悪そうだが、アイデア最高!

思わぬ初収入 in Kolkata

「えっ、こんなに貰っていいの?」
ニガム和子さんに頼まれた日本語の臨時講師、
1時間ずつ2日行っただけで1,000ルピーもいただいた。
あとで聞くと、普通は1時間100ルピーらしい。
巨大財閥・TATAグループのIT企業である
TCS(TATA Consultancy Services)の社員教育だから、特別なのだ。
それにしても、ニルマル・ヒルダイのインド人ワーカーの半月分ほどを、
わずか2時間でゲットし、少し複雑な思いも。
3ヶ月以上に及ぶ日本語集中講座の最終課程で、
会話の実践を質問形式でやりとりして、
それぞれの力を採点せよとは、何と難しい要望ではないか。
2日前に預かったテキストは「Office Japanese」、
外国人の日本語能力検定2級くらいのレベルだそうで、
これをたった3ヶ月ほどでマスターしたとすれば驚異だ。
“根回し”“ 稟議書”といった語句の説明もあったり、
敬語表現もごくフツーに用いられている。
「ほんまかいな」と半信半疑で、やりとりする会話の案を作りかけたが、
実力のほど全く読めないから“出たとこ勝負”でいこうと本番に臨む。
入社3年までの若手10名を5名ずつ分けて2回。
やりとりは英語と日本語のチャンポン。
まずは仕事内容を日本語で説明してもらう。
組み込みシステム開発技術者が殆どで、IT産業の拠点である
バンガロールやプネから研修にきているという。
彼らに、日本の新入社員も弱い“ウチ・ソト”関係による
敬語の使い分けができるかどうか、少しイジワルな質問を順にしてみた。
ヌヌ、半分は分かっているではないか。
社外の人に対して“ミウチ”のことを言うのに尊敬語は使わない、
この基本が理解出来ているのである。恐れ入りました。
「敬語上手は仕事上手」と言って、日本独特の敬語の使い分けが出来れば、
貴方の評価があがってbusiness communicationがうまくいくかも、と説明した。
日にちや時間の表現などで苦手そうな部分も多々あるとはいえ、
とっても勉強熱心な人達で、楽しんでくれた様子。
会話レッスンとともに、東芝や日産といった日本企業からの
ビジネス文書を翻訳したりする力も磨いているらしく、
さすがグローバル企業の社員姿勢は違いますね。
新米教師にお付き合いしてくれてありがとう!


街を走るバスの大半がTATAモーターズ製、見かけはボロでも馬力はあるらしい。

善意の募金がマットレスと枕に

学生時代の大切な友人が、去年の9月に初めての写真展を京都で開いた。
趣味で撮り続けたプロはだしの作品を厳選して。
その会場に小さな募金箱を置いてくれた。
コルカタでボランティア・ワークしている私が、
マザーメテレサの施設で活かせればと。
来場した方々のご厚意がふくらんでとても大きな額になった。
メールでその連絡を受け、どう使わせていただこうか考えた。
ニルマル・ヒルダイ「死を待つ人の家」のベッドマットレスが古くて堅すぎて、
床ずれができやすい原因にもなっている。
そうだ、あれを新調してもらおう。
Superior Sisterの“sweet どすこい”に相談してみた。
男女計110床分すべてを変えられるかもしれない、OK!の返事。
去年の11月にルピーに換えて渡した。
そしてようやくこの4月半ばから届き始めた。
お揃いで枕も。嬉しくて、患者さんに寝心地を聞いた。
「バロー」とてもいいと。誰からのプレゼントだとかは何も説明しないが、
皆さんのお気持ちに心の中でありがとうを何回も言った。
ほんとに有難い贈り物だ。
ご本人は言うまでもなく、写真展に関わってくださった皆さんに、
心から御礼を申し上げます。
素晴らしい友人のご厚意に支えられていると思うと、前に進む力が湧きます。


届きはじめた真新しいマットレス

▲このページのTOPへ