台湾駐在記

最上 繁

第18回 阿里山(アーリーサン)旅行



森林鉄道で行く台北からの1泊旅行・・・・阿里山(アーリーサン)



台湾の真ん中より少し南にある阿里山(アーリーサン)から、

玉山山脈のご来光を見るために、1泊旅行に出かけました。

玉山は標高3952mで、日本統治時代には

富士山より高いことから新高山(にいたかさん)と呼ばれ、

日本最高峰の山として有名になりました



朝8時35分、台北発の自強號に乗車、嘉義駅に11時40分到着。



嘉義駅構内 資料館
嘉義駅構内 資料館



嘉義で嘉義神社を見学しながら一駅歩き、

13時40分北門駅発の阿里山森林鉄道で阿里山駅へ向かいました。

この森林鉄道は、約3時間半かけて2274mの高地まで登ります。

この間、車窓からの風景は熱帯林、暖帯林、温帯林と変化していきます。

熱帯地域の広い葉の植物が茂る原生林の光景が、

上に行くと日本の杉林のような景色に変わります。



新栄・さとうきび列車 新栄・さとうきび列車 新栄・さとうきび列車
新栄・さとうきび列車 新栄・さとうきび列車 新栄・さとうきび列車




1車両25人定員の小さな車両は、幅約75cmのレールの上を

時速20〜30kmで走行し、面白いくらいに揺れます。

途中、スパイラル状態で5〜6回グルグルと回り、

スイッチバックで進行方向が何度も替わります。

鉄橋もレールだけで下を見ると怖くなります。

まるでジェットコースターに乗っているようでスリル満点です。

4両編成で1回の乗車は100名程度、

1日1往復で採算が取れるのか? と、ちょっと考えました。



16時58分、阿里山駅到着。

1日列車の旅で、お尻も腰もガタガタ。

ホテルに着くや否や、さっさと寝ました。

しかし、夜中は10度以下まで気温が下がり、

台北の暖かい気候に慣れていると寒くて熟睡できませんでした。

モーニング・コールはなんと、朝の3時30分。

レンタルヤッケ(100NY$ですが、これは必需品)を借りて、

寝不足のまま、いざ出発。



阿里山駅からご来光を見る祝山駅まで約20分。

この列車は、超超満員の通勤列車なみで大変でした。

どこからこれほど多くの人が出て来るのかと思うほど、

続々と駅に向かって来るのです。



嘉義駅構内 資料館
森林鉄道 森林鉄道




実は、阿里山駅まではバスツアーで来ている人のほうが多いのですが、

祝山駅へは、この森林鉄道を利用するしかないそうです。

歩いて登ることも出来るそうですが、

約1時間の登り坂はとてもきつく、一般人にはとても無理。

だから8両編成でベンチシートの車両は、すし詰め状態の乗車率。

たった100元の乗車料金ですが、これなら採算はOK!

と、納得しました。



さて、ご来光を望む展望台付近は、

まるで大晦日のお参りモードの人ごみでした。

途中には屋台が並び、神社の境内を歩いているようでした。

展望台と称する箇所はすでに超満員。



嘉義駅構内
展望台付近




全員デジカメ? を構えて、待つこと20分。

遠くに望む玉山のあたりが、徐々に黄色から赤く変化し、

まもなく太陽が・・・と、シャッターチャンスを狙った、その時!

・・・雲が日の出を遮りました。



嘉義駅構内
嘉義駅構内




聞くところによると、完璧な日の出を見ることができるのは

10%程度の確率だそうです。

残念でしたが、ご来光ツアーの楽しさは味わえました。

早朝の山の凛とした冷気も堪能し、展望台では犬も参加した・・・

寝ていましたけれども・・・国際色豊な日の出を経験しました。

阿里山森林鉄道は、山から切り出した木を麓の「嘉義」に

運ぶために作られました。

川が急流すぎて木の運搬に利用できなかったそうです。

この伐採や運搬に多くの日本人技術者も加わっていて、

規則正しい方法で伐採も行われていたと記録が残っています。



このように、台湾を旅すると至る所に日本人の足跡が残っていて、

感慨深いものがあります。

感謝されたり、非難されたり、様々な出来事があったのだと、

歴史を感じさせられます。

駐在員生活をしていると、アジア

(台湾、韓国、中国大陸など)の人々と、

日本人の過去の関わりを無視することはできません。

日本では殆ど考えることもなかった過去の事実と直面します。

これらをしっかり受け止めて、次世代に繋いでいくのも

大切な仕事だと思い始めています。



台湾ご旅行の際には、日本で学べない「日本」を

見つめる機会があるかと思います。


嘉義市政府 HYPERLINK
http://www.chiayi.gov.tw

阿里山国家風景区 HYPERLINK
http://www.ali.org.tw


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