台湾駐在記

最上 繁

第15回 九分プラス1は、十分



台北から日帰りで行ける有名な観光地のひとつに

「九分:チョウフン」という街があります。

かつて金鉱の街として栄えたノスタルジックな坂の街で、

映画「非情城市」の舞台として有名になったところです。

最近、夜景を楽しめることもあり若者に人気のスポットとなっています。

その九分から少し足を伸ばしたところに「十分:シーフン」という街があります。

春の陽気に誘われて日帰りの旅に出かけました。

台北から十分へは東部幹線の特急列車、自強号を利用すれば

約40分で行けるのですが、今回は片道バスを利用しました。

台北の忠孝復興駅からモノレール木柵線で約30分(30元)、木柵駅下車。

バスに乗り換えて平渓:ピンシー駅まで約1時間(45元)。

バスは1〜2時間に1本でしたが、運良く15分ぐらいで来ました。

最初の30分は座れず上り坂を揺られていきましたが、

さすがにこのコースで平渓や十分まで行く観光客は少なく、

半ばからゆっくり座って車中の旅を楽しみました。

いくつもの峠を経て平渓駅に到着。

平渓駅からは平渓線に乗り換え、目的地の十分駅へ。

このローカル線は気動車で、鉄路観光旅遊路線としてPRされており、

カメラマンや鉄道ファンに人気があります。



気動車 十分駅"


ローカル線が十分の街に入って驚きました。メインストリートに並ぶ、

商店の軒先をかすめるように走るのです。

人々は平然と線路を横切り、柵も無い線路と共存しています。

日本では考えられない、なんとも不思議な光景でした。





天燈 線路を歩く"


この街には天燈を作っている店が多く、試験的に飛ばしている光景に出会いました。

天燈は、旧正月の元宵節になどに願いごとを書いて空に放ついわば手作りの気球です。

十分駅から歩いて30分ほどで、台湾のナイアガラと称される十分大瀑布に行けます。

高さ20m、幅40mの滝は台湾最大規模で見応えがあります。

滝への道中、映画スタンドバイミーさながら線路を歩く楽しさが味わえます。

滝壺まで降りると水飛沫の洗礼を受け、童心に帰りはしゃぎました。

帰りは、十分駅から瑞芳駅まで美しい渓谷の景色を楽しみながら、

のんびりとローカル線の旅を満喫しました。



最近、九分には民宿もできているそうです。

九分から十分へ、レトロな台湾で心を癒す1泊2日の旅もいいかもしれません。

鉄道ファンの方は是非いらしてください。楽しめますよ。







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2月第2回「台北の正月」
3月第3回「台湾の旧正月」
4月第4回「時の流れに身をまかせ」
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6月第6回「台湾リピーターにおすすめの観光スポット」
7月第7回「台北市内の街並み」
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2月第14回「冬の台北に七夕飾りが舞う!」
3月第15回「九分プラス1は、十分」
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