笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER

♪♪空の星の上で ただ二人きりで 愛を語りましょう
ラララ― ララララララー♪♪


「さっきから <愛の賛歌> ばかり歌ってるけど、どうしたの?」

「うん、来月の町内会の文化祭に、この3組の代表として一曲歌うことになったんでね」

「そうなの。でも、いい年して <愛の賛歌> は、なじまないんじゃない?」

「なんでよ。むしろ、いい年してるから、この歌選んだのに」

「なんなの、それ。老いらくの恋ってわけ?」

「違う、違う。自分達二人も、あの世が身近になって来たから、
あの世でも、一緒に仲良く暮らしたいという切ない思いを、
この歌に託しているんだ。判って欲しいなぁ」


「ウップップップ。つまり、こういうこと?
私に、あの世でもしっかり面倒見て欲しいって云いたいわけ?」


「そんな風にズバリ云われるとーー。まぁ、そうだけど」

「なんと、情けないことを云う人ですねぇーー。
だけど、そんな甘い考えは駄目ですよ!
だって、わたしがあの世へ行ったら、お父さんやお母さんや、
沢山のお友達もいるから、あちこちお話しに行ったり、
お友達と世界中を飛び回ったり、
新しいお付き合いを始めたりで、すっごく忙しくなるから、
あなたとのんびり過ごしてる暇なんか、あ−りません」


「そんなぁーー」

「世の中、そんなに甘くはありませんよ。
もっとしっかりして、自分のことは自分でやると覚悟してくださいよ。
ワカリマシタカ!」


「あぁ、うん、まぁーー。わかったよ」

     ―――――――――

うちの奥さんも、相変わらず厳しいな。
これじゃ、<愛の賛歌> どころか <愛の惨禍> だよな。ハハハハ。

どこだって、お互い若いうちは <愛の賛歌> で、
年取ってくると、<愛の惨禍> になるんかな。ハハハハ。
だけど、あんなきついことを云うのも、
本当は、弱気心を心配して、元気づけてくれているんだ。
やっぱり、奥さんは優しいし、まだまだ元気だ。安心した。




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