笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
いつも陽気で、みんなをリードして来た峯川さんが、
今日は口数少なく、途中のティータイムでも、お菓子をほとんど食べません。

さすがに、「万年陽気の会」の仲間も気にして、峯川さんを見つめます。

「どうしたんですか?」

「すみません。あの・・・、これを見てください」

「ひゃー、すごいことになってる!」

峯川さんがズボンの裾をまくりあげると、
パンパンに腫れ上がった両足が、皆を驚かせました。

シャツの袖をめくると、手首から上が太く腫れています。

「これは只事ではないですよ、病院にいきましたか?」

「ええ、昨日から24時間心電計を着けて、
先ほど、それを病院に返したところですが、どうやら心臓には異常が無さそうです」


「そうなると腎臓が怪しいですよね」

「そうなんです。それで、明日、検査入院するんです」

「そうですかあ。仮に病気でも、急性という事で短期に治るといいですね」

「ええ、両親は、今、九十と八十八ですが、
腎臓を患ったことは無いそうで、どうしたのかなと思っていますけど」


「今は、いい薬もあるでしょうから、きっと良くなりますよ」

「ありがとうございます。
皆さん方の励ましが、こんな時には、心の頼りになります」


「そうそう、その気持ちで、病気なんかはねつけましょうよ。
どんな時も「万年陽気」でね」


「そうでした、そうでした。取り越し苦労なんかしないで、
天命とお医者にお任せしましょう。ずっと前向きに」


「ハハハ、気持ちが明るくなれば、すべて陽転しますよ。
未来を信じましょうよ」


〜〜〜〜 だが、峯川さんの病気は、他の病気との合併症で意外に重く、
楽観できないことが分かった。
厳しい現実には、気休めなど通用しない。

峯川さんは、これを告知されて激しいショックを受けた。
だが、少し落ち着いてくると、改めて、これまでに出会った人々、
お世話になったあの人この人、家族との楽しかった日々などが
鮮やかに強く思い出されて、目頭を抑えるタオルを絞るほどの涙を流した。

涙が出尽くすと、生まれ変わった感じで心が軽くなり、覚悟もできた。

もう、腹は決まった。これがオレの運命。
これからは、少し短くなったが、「万年陽気」で行くか。
連中とも、久しぶりに雑談したいな。涙は絶対に見せんぞ。



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