笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
「今年も誕生祝にこんなに大きなお花を贈ってくれましたよ」

「おっ、こりゃ、いつもよりすごいね」

「でしょう。まるで食卓が花陰の様でしょう。きれいだわ」

「おかげで食事もおいしく食べられるね。
それにしても、子供や孫たちが贈ってくれるようになって、もう10年以上になるかな」


「最初は、子供からだったけど、途中で孫にバトンタッチしたんですよね」

「ウン、孫たちも最初は、チューリップ1本とか、カーネーション1本とか、
大事そうに渡してくれたねぇ。涙が出るくらい可愛いかったねぇ」


「ほんとですよね。それがこんなに大きな花束になったのは、
今年から、子供たち親子で協力することにしたんですって」


「うん、孫たちだって大きくなって、受験勉強で忙しいし、無理ないね」

「そうですよね、みんな頑張ってる。・・・でも、こんな立派なお花だって、
やがて枯れてしまうでしょ。それがなんかね・・・」


「おんや、妙な事で引っかかってる。
ああそうか、花が枯れたら、こんな幸せに、少し縁起が悪くなるとでも思ってるんだろ」


「エエ、まあ」

「そりゃ思い違いだよ。過ぎたことの祝い事は、それまでの努力を讃えるもんだから、
その時だけ華やかだったら、それで充分。
だから切り花で盛り上げるでもね、子供たちや孫たちは、人生の中で、
自分の大きな花を咲かせようと今、努力中なんだ。
その花は、あちこちの寄せ集めでなく、自分だけの花だし、
しっかりした根を張ってこそ咲かせることが出来ると思うよ」


パチパチパチパチ

「まあ、とても上手にまとめて頂きましたね。これでホッとしますよ」

「冷やかさないでください。解ってくれたら、
この花陰で、子供や孫たちを想いながら、楽しむことにしましょう」




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