笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
「皆さん、おはようございます」

「おはようございます。今日もよろしく御願いします」

「今日で、“男人気の料理教室”がまる3年を迎えることになりました。
15人の方々は、随分と腕を上げられまして、おめでとうございます」


「ウンりゃ、もう3年経ったか。早かったなあ」

「そこで、今日は、テーマ料理に取り組んでみたいと思います。
テーマ料理というのは、一つのテーマから自由に発想したイメージで
料理を創作するということです。だから今日はレシピはありません」


「フーン。そんなら、テーマは何ですか?」

「ハハハハハ。これなんでーす。ジャジャーン」

先生は、壁に大きな紙を貼り出しました。
見ると、"乱高下"とあります。

「乱高下?? なんじゃいそれ。それが料理のテーマ?
株や為替なら判らんでもないが」

興奮すると、言葉使いが急にぞんざいになりました。

「ラン コウ ゲ  アハハハハハ びっくりしたようですね。
でもヒントは差し上げません。カンニングもダメですよ。
すべてご自分の考えで料理を作ってください。
今日は、いろいろな材料を準備しましたので、自由に使ってください」


「あちゃー、全然判らん」 「変なテーマだよな」 「頭の中が乱高下しとるがな」

「ではみなさん。これも運命と諦めて、
これから1時間以内に料理を仕上げてください。
いいですか、ではどうぞ」


「オイオイ、押し込みきついな。頭カッカするな」

みんなが、落ち着き無く動き回ったり、材料の前で立ちんぼうしている中で、
それまでジーっと考え込んでいた寅さんが、さっさと材料置き場に行くと、
太い白ねぎを何本か掴み取りました。

みんなが、好奇の目で眺めていると、手慣れた包丁裁きで、
長いものや短いものなど、とりどりに切り分けています。

次に寅さんは、急速炊飯器を使って、赤飯を炊き始めました。
その後、ゆったりと構えて、みんなを眺め回してています。

最後までイメージが湧かなくて、
材料の前をを行ったり来たりしていたのは国さんでした。
みんな、とにかく料理にかかったようなので、ますます焦ります。
そんな時、大きなキャベツに目が止まりました。
同時に台湾旅行の苦い想い出が浮かびました。

それは、乱気流で機体が乱高下した時に、
食事中のロールキャベツが膝に転げて、
ズボンを汚してしまった苦い経験です。

そうだ、自分にとってはキャベツに乱高下の思い出があるから、
ロールキャベツで勝負しよう。

なんか変化をつけるとしたら、“具”がポイントだな。
誰も食べたことが無い物にしたいが・・・・・・

エエイ、もう時間が無いし、牛肉のミンチとご飯で団子にして入れてみるか。
そこからとんとんと進んだので、時間いっぱいまで、煮込んでおくことにしました。

   チリンチリン 「終了時間でーす」

みんなが我に帰って周りを見渡すと、なんか、まとまりのない料理の雰囲気で、
お互いに指差しあっては、ワッハワッハと笑いあっています。

寅さんは、白ねぎを一つずつ縦に櫛刺にして、赤味噌添えの焼き物に仕上げ
、大皿には、赤飯を細長く土手のように盛り上げて、
その土手に焼きねぎを一列に刺しました。
長いねぎ、短いねぎが棒グラフのように乱高下しているようで、何の説明も要りません。

あとで全員の講評がありましたが、やっぱり寅さんの料理がトップで、
国さんは、“変わり味でしょう” の評価でした。
残り全員も、“やりすぎでしょう” とか “へんてこでしょう” とか
いろいろな “〜〜しょう” で表彰されました。

とにかく頭を柔らかくする事が一番で、楽しい事が二番です。
帰りは、全員が、飲み屋カラオケに繰り込んでで大騒ぎ。
命輝く一日でした。



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