笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
「〜〜ジミー君は、大好きなポニーのシャディの首を抱きながら、
ボクの大好きなお友達は『コレでーす』と云って、
後ろのお母さんを見上げました。
お庭にはタンポポがあちこちに咲いていて、
柔らかい春風がそよそよふわふわと通り過ぎて行きました〜〜」

「コレでおしまい。とっても優しいお話だったわね」

「おばあちゃん。なんだかボクも小さいポニーが欲しくなったけど、
うちの小さなお庭では無理だよね」


「そうねえ、仔馬はとても走りたがるしねえ。世話も大変だしね。
おばあちゃんが、昔、田舎に住んでた頃は、馬はとても大切な家族で、
力仕事をどんどんやってくれるから、大切に大切にしていたんだよ」


「フーン、そんなの見たかったなあ。いいなあ」

「ところでね、今、大ちゃんが、一番大切にしているなものはなんですか」

「ウーン、・・・ やっぱりこれかな。こっち来て・・・。これでーす!」

そこは、大ちゃんのたくさんの本やオモチャや、
宝物を集めてある2階の小部屋でした。
大ちゃんは、気が向くと、ここで友達と好きな遊びをしたり、
ときどきは、大人が考え付かない様な面白い絵を描いたりして、
両親を感心させたりしています。

「そうね、大ちゃんには、ここが大切な所なのね」

「じゃあ、おばあちゃんの大切なものは何?」

「そりゃあ、ワーイ、 これでーす!」

おばあちゃんは、チョコンとかがみこむと、
大ちゃんをしっかり抱きしめて、頬ずりしながら云いました。

「ヒャー。 苦しい」

「ハハハハ。大ちゃんは宝物なの。もう一度抱きしめようか」

「キャー、やめてー」

「コレー、逃げるなー」

バタバタバタ

「ただいまー。エーッ! なにをドタバタしてる!」

「あら、おじいさん、お帰りなさい。大ちゃんがすばしこいこと!
いやね、二人で、一番大事なものを云い合いしてたんですよ」

「ネエおばあちゃん。おじいさんにも聞いてみようよ」

「賛成、賛成。じゃあ、大ちゃんが聞いてください。いい?」

「うん。おじいちゃん、おじいちゃんの一番大事なものはなんですか。
これでーすって答えてね」


「ふーむ!? それはこれだー! コレでーす!」

おじいちゃんは、目の前の二人を両手に包み込んで、うれしそうに云いました。

「キャー! またやられたー」

「まあまあまあ!」

3人ダンゴは、とても楽しそうに笑いあいました。
ぬくもりがお互いに伝わり、それは心をキラキラ輝かせてくれるようでした。
平凡な幸せ、ぬくもりの幸せ、最高の幸せ。



▲このページのTOPへ