笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
「おっ!」

「ありゃ、こんなとこで出会うなんて!」

「うん、な。実は弟が痔の手術をしてな、ここで世話になってるんで見舞った帰りさ。
もうすぐ出られそうだ」


「そうか軽くてよかったな。オレはな、毎年のドック検診をすませて来たところだ。
どうだい、久しぶりだから、そこの喫茶店でお茶でも飲まんか」


「ところで、最近どうしてる」

「イヤー、まだまだ不景気のでどん底だな。毎日の売り上げ見てがっくの連続よ」

「なんか方法が無いもんかなあ」

「エッヘヘヘヘ。あのな、軽蔑せんと、少し聞いてくれるか」

「なんかいい話のようだな。ハイハイ、謹聴しましょう。どうぞ」

「そんな堅苦しい話じゃない。あのな、毎日暇だから、なんとなくテレビ見ているうちに、
ジャイアントっていう韓国の連続テレビ映画に出くわしたんだ」


「なんや、テレビか。それがどうした」

「一口で言えばな、悪徳官憲の罠にはまって、自分の父親が射殺された小さな3人兄弟の一人が、
その目撃者ゆえに命を狙われるのが始まりで、逃亡中に母親も死んでしまい、
3人バラバラになりながらも、命懸けて迫害や脅迫に耐えながら立派に成長して、
悪徳人間を自滅に追い込むドラマなんだ」


「なんか面白そうだが、それがどうした?」

「いやな、いくらフィクションとはいえ、金のためなら人殺しでも何でもやる政治家や高級官僚や、
詐欺商法も横領も平気な事業家なんかがごろごろ出てくるんで、度肝を抜く迫力がある」


「ふーん!?」

「ワハハハハ。言いたいのはこれからよ。
まあ、こんな恐ろしい世界に放り込まれた3人兄弟が生き延びられたのは、
絶体絶命の崖っぷちでこそ出てくる知略と、すばやい行動力なんだって事を、
嫌というほど思い知らされるわけよ。
今の自分と比較して、自分は、なんと中途半端な毎日を送ってることかって反省もし、
勇気付けられるドラマだって言いたいわけ」


「そうか、そうつながるのか。
わかった。お前はテレビドラマ見ても勇気が出てくるなんて、まだまだ心が若いな」


「いやー、そうでもないがな。ところでお前はどうだい?」

「ウッハッハッハハハハ。そうだなあ、オレなんかドラマに関係無いが、
ワッハッハハハハ、まあ言えばな、元気の源は女房殿がな。
しょっちゅうオレをどやしてるな。
考えてみりゃ、毎日怒られないことは無いな。
それでも言い過ぎたと思ったら、うまい刺身を食わせてくれたりするから、
そんなときはえらく元気が出るな」


ガハハハハハハ   ワハハハハハ

「笑いが止まらんな、ワハハハ。お前のお惚気も相当なもんだな。
ど突かれて、刺身で元気が出るなんざ、いい雰囲気だな」


「まあな、こんな話しながら過ごせるのは仕合わせだよな」

「ああ、元気で頑張ってりゃ、きっといいこともあるだろうよ」



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