笑・プラザ


OKADA'S BACKNUMBER
「ところで皆さん。昨日は生きてた、今日も生きた、
 こんな調子なら明日も生きられるとお考えですか?」


「あたりまえですよ。なんでそんなこと言うんですか」

「ところがですね、健康な人でも、
 今日に続いて明日も生きられるというのは、奇跡なんですよーーー。
 アハハハ。皆さんを不安がらせようとして、
 こんなこと言ってるんじゃありません。
 簡単に言えば、いつも死の恐怖を持ちながら生きるより、
 まあ、乱暴な言い方ですが、生と死はいつも混然一体なので、
 生から死に変ることも、淡々と受け入れられるような、
 強い心に鍛えておきましょうということなんです。
 すべては仏様に委ねて信心することで、
 毎日を、さっぱりと割り切った気持ちで過ごしましょうというんです」


・・・・・・・・・・・

「だから言わんこっちゃない。
 坊さんの話なんか聴きに来たら、いつでも生きるとか死ぬとかの話になるだろうがーー。
 昨日、みんなと賑やかに飲んだ後だしな、なんか落差が大きすぎて、
 安心したらいいのか、心配したらいいのか、困るな」


「そんなこと言われても、こっちも困るな。
 だがな、話を聞いてて、やっぱりそうかもしれんって思ったことがある」


「ほう、なんだい、それ」

「ワッハッハッハ。大きな声じゃ言えんがな、
 あの坊さん、衣の下がやけに太ってただろうが」


「そういえばそうだな」

「アッハッハ。ありゃ、きっとかなりの糖尿病かもしれんよ。
 ま、想像膨らませりゃ、かなりの重症かもしれん。
 ということで、自分の命が長くないかもしれんと考えてるんかなあ。
 だからよ、自分に言い聞かせるために、あんなことをいつも思っているんだろうってなあ」


「ありゃー。そうかもしれんな」

「やっぱり、どっか気にかかるところがある人には、この話は素直にを受け入れられるよな」

「心の準備ってとこかな」

「俺たちゃ、まあだ働き盛りだし、家族もあるし、あんまり死ぬことなんか考えたくないよな」

「そうだ、こうしようぜ!
 今日のことが明日も続いて命があるのが奇跡だと言うんなら、
 いっそ、奇跡の連続記録を作ってやろうじゃないか。
 奇跡だって、どんどん続いたら、それが普通になるだろうが」


「それそれ! ちょっと妙な理屈になるかもしれんが、頑張れば奇跡も続くよな。
 なにかで、ドカーンと終わったら、それはそれで納得だよな」


「いま、お前が言った、ドカーンで納得っていうのが、
 坊さんの話に結びつくのかもしれんよ。
 とにかく、いざというときは割りきって、
 後に悔いを残さなけりゃ、それでいいんだろうさ」


「ウオー! 元気で行こうぜ。バリバリ仕事しようぜ」



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