笑プラザ


「さあー、みなさーん、いよいよ、おまちかねのー、
 ここだけの話―、発表会をーはじめますー」

「いよ〜!」
パチパチパチパチ パチパチパチパチ パチパチパチパチ
「ほんじつわー、ハンサムシルバーの誉れたかいー、金位さんがー、
 すごいはなしをー、してくれるそうですー。よろしくー」

「オイ、高校野球の宣誓のような言い方すんなよ。ハンサムも余計や」
スポットライトを浴びて、金位さんが金屏風のステージに上がりました。
「いけー、いけー、がんばれー」
パチパチパチパチ パチパチパチパチ
いつもこの会はハイテンでやたら騒がしい。
「皆さん今晩は。いつも皆さんからは、ことあるごとに、
 金ぐらいナントでもなるよって、激励されている金位です」

ワーハッハッハッハッハ
「ところで、こんな場所で話すには恥ずかしいんですが、
 ひょっとすると、たくさんの方に参考にして頂けるかもしれないと思って、
 やって来ましたのでよろしく」

「議事進行!」
「早く聞かせてくださーい」
「それではー、あのですねー、じつはですねーーー、結論を急げばですねー、
 最近、あるべきところに、あるべきものが無くなったんですよ」

「まだるっこいなあー」
「何か事件でも起こったんですか?」
「いやね、ツルキン。ツルキンになったんです」
「ツルキンっていやあ、つるつるになったってことかい? どこがよー」
「結論を急げばですねー、ソケイ部なんです」
キャー クスクスクスクスクス
「ソケイ部って、あの、男性のシンボルの周りのことかい?」
ドーー ガアーー ドンドンドン
嵐の会場。女性メンバーは笑いすぎてヒキツケを起こしそう。
「そこんとこ、やっぱり禿げたってことかい」
「いいや、違うんです。カミソリで剃ったんです。
 そしたら、もう長いこと生えてこない!」

「なんや、妙な趣味があるんか」
ガッハガッハガッハ ドドーー
嵐の第2波 笑いで免疫力は最高水準にアップ。
「違いますよ、皆さん、まじめに聞いてくださいよ。
 コトのきっかけは、ドック検診でPSAが20もあったんですよ。
 ご承知のようにPSAは前立腺ガンのマーカーですから、
 これは大変なことなんです」

シーーン
「そこで病院に行ったら、検査や治療に邪魔だってコトで、
 きれいに剃られてしまったってことなんです。
 結果は正直に言いますよ。やっぱりガンでした。
 放射線の治療で、ひと月以上かかりました。
 今はPSAも0.02以下で落ち着いているんで、こうして出席できたんです」

「ウーン、ぜんぜん知らなヵった。そりゃ大変だったろうに」
「どうも失礼しました」
パチパチパチパチ
「ありがとうございます。ところがですね、なかなか生えてこないんですね。
 だから、温泉に入るときなんか隠すのがたいへんなんです。
 そこで、私考えたんですよ。高齢化社会では、こんな悩みを持っている人も
 多いだろうから、なにか便利なもの作ったら売れるんじゃないかってね」

ガヤガヤガヤ
「こんなん、どうでしょうか。ソケイカツラってやつね」
ガッハガッハガッハ ドドーー
嵐の第3波 笑いの免疫力はメーター振り切れ。
「イヤー、申し訳ありません。こんな品のない話で失礼しました。
 それにしても、もし、大浴場でソケイカツラがはずれたら、
 プカプカ浮いて泳ぐからどうなりますかねえ」

ガッハガッハガッハ ドドーー  嵐の吹き返し。
とにかく、免疫力のつくパーティでした。めでたしめでたし。

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