父・鴻巣一善の絵

鴻巣 理



鐘馗(しょうき)

作者:鴻巣一善
題名:「鐘馗(しょうき)」
形態:小掛け軸
材質:
画面:幅約30cm、高さ約60cm
作年:不明
目録番号:C04(仮)



田舎では、鐘馗(しょうき)の絵は
厄払いの縁起があるためか好まれていた。
また端午の節句の飾りにも使われた。
あまり多くは描いていないようだが、
乞われて数点は描いたようである。

この絵は墨絵であるが、筆使いに特徴がある。
筆使いと言うのは
かつて日本画には欠かせない技術であった。
父も修行時代には相当の練習をしたようだ。

日本画に手を染めようとした人達は
筆使いの練習から入った。
この絵はそのような人達の手本というか、
模写の対象にもなっていたようである。
この辺は書道に似た感覚がある。

絵画と書が融合しているような、
洋画にはない日本画の一面を見るようである。


さて、今年1月からここまで
毎月日本画家父の遺作を紹介してきましたが、
宇津木社長とのお約束を果たすことが
出来たように思いますので、
今回を以って終了とさせていただきます。

父の絵を見て思い出すことは色々あるのですが、
それに文章をつける段になると、
また別の感慨が浮かんできました。
その意味でかなり濃密な作品との対峙が
できたように思います。

1年間に亘るお付合い有難うございました。

   平成16年12月1日  鴻巣 理



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