父・鴻巣一善の絵

鴻巣 理



あざみ

作者:鴻巣一善
題名:「あざみ」
形態:色紙
画面: 幅 24cm、高さ27cm
作年:
目録番号:E21(仮)



新緑を過ぎた田舎の野辺には
草が生い茂りいろいろな花が咲く。
川沿の土手を歩くと、よもぎとか
白つめくさとかが群生している中にぽつんと
孤独な形であざみが咲いている。
葉っぱがややとげとげしく、
花がつんと立って色も紫で
何となく野辺の花としては「孤高」の印象がある。

伝統的な日本画の花鳥の題材に
あざみがとり上げられるのは
珍しいのではないだろうか。
父がなぜあざみを描いてみようと
思ったのか知りたい所である。
きっと絵描きとしての孤独感と同じようなものを
幼少の日の原風景の中に見出だしたのかもしれない。

因みに、前途に希望を抱いていたであろう
美術学校卒業時の制作
「春の野辺」という絵(C06)で
田舎の娘さんを描いているが、
その背景は白つめくさと菜の花である。

「あざみ」は私の好きな絵の一つで、
我が家の額におさまっている。



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