父・鴻巣一善の絵

鴻巣 理



牡丹

作者:鴻巣一善
題名:「牡丹」(仮題)
形態:掛け軸(茶掛け)
画面: 縦510、横460(mm) 絹本
作年:
目録番号: D08(仮)



父は牡丹の絵をよく描いている。
この絵はカナダ在住の兄が
所蔵しているもので、
茶掛けの形のものは珍しい。

父の生家の庭には牡丹が何株かあり、
毎年大きな花を咲かせていた。
それは父の写生の題材であったようだ。
その家の座敷にはいまだに
牡丹の襖絵(K01)がある。

日本画は総じて構図に細かい神経を使う。
牡丹はその花の大きさに比べ枝や幹が細いので、
構図をとりにくい題材なのかも知れない。
「これは失敗作だ」と父が言っていた掛け軸(B18)も有る。
そのような中でこの絵は牡丹の花の
優雅さが出てとても快い感じを与えてくれる。
好きな作品の一つである。

雪解けが終わって田圃に
水が引かれる頃であろうか、
農家が忙しくなる時分に大輪の花をつける。
ゆっくり観賞してもらえる花ではなかったようだ。
絵を見て改めて思い起こす。



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