父・鴻巣一善の絵

鴻巣 理



磐梯雪景図

作者:鴻巣一善
題名:「磐梯雪景図」
形態: 掛け軸
画面: 縦665、横715(mm)
作年: 不明(1950年代)
目録番号: G04(仮)



磐梯山は会津に育った者にとって
忘れられない故郷のシンボルである。
この山は会津盆地の西側、新鶴村、高田町、
北会津村あたりから見た姿が最も美しい。
私も学校の図画の宿題に写生をしたことがあるが、
磐梯山を絵に書いた人は沢山居ることだろう。

磐梯山は四季折々でその美しさを変えるが、
とりわけ、さんざん雪が降った後の晴れた日、
薄緑色に澄みわたった空をバックにそそり立つ
白い姿はこの世のものとも思えない美しさがある。
この絵はそんな時描いたのであろう。

この絵は会津若松市に住む美術愛好家の所蔵品で、
氏が1991年「近代会津の絵画展」に出展協力された。また、その時観賞に訪れた人たちのために絵はがきにもなった。

この絵の写真を撮らせてもらいに
氏宅を訪問したのは、昨年お盆の頃で、
墓参りに来られる親族のために涼しげな絵をと、
掛け替えられたばかりのところであった。

氏によると、小さな作品であったものを
掛け軸として描き改めてもらったとのことである。
そして遠景の民家は父の生地新鶴村あたりの姿で、
手前の川や杉木立は氏在住近辺の風景だとのことである。

山の角度は現物よりやや強調して描かれているが
私たち会津盆地に育ったものの脳裏に浮かぶ姿は全くこの形である。

会津地方の典型的な風景を描いたものとしてこの絵を紹介する。




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